2022年12月2日金曜日

12/2 「対話的な学び」の実現に向けて

 今日の4限目に、1年2組は音楽科、1年3組は社会科で、それぞれ公開授業が行われました。

 音楽科の授業では、「音楽を形づくっている諸要素と、自分の想像した物語を関連付けて聴く」ことを目的に、「魔王」を教材にして学習を進めていきました。  

 
 テキストマイニングで、各自が抱いた曲の印象を共有しています。
教員とやりとりしながら、曲から考えたストーリーを共有しています。
 

曲から想像したストーリーを、グループで交流しています。







 一方、社会科の授業では、「今後、フランスはEUを離脱するか、しないか、それとも…」という課題について、学んだことや資料を根拠に考え、話し合う学習に取り組みました。

 はじめに、EUに加盟することのメリット・デメリットについてペアで確認をしています。





 「今後、フランスはEUを離脱するか、しないか…」について、同じ考えの人どうし、違う考えの人どうし、とグループの組み合わせを変えながら、考えを交流しています。






 交流し合うことで、理解を確かなものにしたり、新たな気づきを得たりすることができ、より「深い学び」へと発展させることができます。
 そのために、授業の適切な場面で「交流の時間」を設けることが大切です。昨日も触れた「対話的な学び」です。
 今日の公開授業では、楽しみながら意見を交流している姿、頑張って自分の意見を伝えよう、相手の意見を聞こうとしている姿が、多く見られました。

 一方で、自分の考えに自信が持てなかったり、コミュニケーションに苦手意識があったりして、「話し合いはどうも…」という人もいます。
 直近のアンケートでは、「自分の考えを伝えたり、グループで発表したりすることは楽しいですか。」という問いに対して、本校では約2割の生徒が「あまりそう思わない」「思わない」と回答しています。

 自分の考えに自信を持たせること、自信がなくても安心して発言できる、分からないときは分からないと安心して言える集団づくりを進めることが、「対話的な学び」の実現に向けた第一歩と言えます。
 本校でもこれらの課題を克服し、よりよい授業づくりに向けて研究を進めていきたいと思います。