2015年12月1日火曜日

平成27年度大飯中だより 12月号

冬期時間になって下校時刻が早くなり、部活動や補習の時間が短くなってきました。2学期のまとめの月です。2学期とこの1年の自分を振り返り、次の新しい年に向けて進んでいくことができるようして欲しいと願っています。

 ≪一つの仕事から≫
只今グラウンド改修の真っ只中で、順調に工事は進んでいます。フィールドの中央付近はきれいに整備され、周りのフェンスや外トイレにかかっていただいているところです。テニスコートの下基礎地も出来ているようで、毎日楽しみに見守っているところです。多くの方の作業がしっかり分担され、大型機械が連携を図りながら仕事が進んでいきます。全体を指揮する現場監督の下、工程計画に基づいて工事は進んでいるようです。大型フェンスが立ち上がった時には、生徒も感心して見ていたようでした。
工事の中でもユンボ(ショベルカー)の操作に引き付けられます。土を自分の意志通りに掘り起こし積み上げ、トラックに載せたり、土を平らや斜めにならしたりする技術、まさしく職人技に感心させられます。機械を自分の意のままに操り、安全にそして確実に作業をする経験と技術、一朝一夕にできるようになることではありません。見えないところを想像し、その場所へ的確にショベルをあてて動かす。なんと素晴らしい技術でしょう。免許や資格は取れたとしても、それを本物にする努力がなければ、社会の中では役に立ちません。その方は、これまでどれだけその機械を動かし作業を繰り返し、失敗を繰り返しながら、うまくいくように考え修正し、また挑戦し続け、たぶん今も進化中だろうと思います。
この中学生時代は、自分の将来を考え、悩み迷い選択し決断していく時期です。出来ないことでも失敗を繰り返し、上記の方のように少しずつ出来るようになり自信が生まれていきます。人生なんでも挑戦です。やってみなければ何一つ結果は出ません。初めから出来ないと決めつけず、「10回失敗するまでやってみよう」の気持ちで取り組めば、必ず出来るようになっていきます。どんな仕事でも、先生に頼まれた用事でも喜んで進んでやっていれば、道は開けていきます。そんな子どもを応援し、支えていきましょう。
11月初旬頃の状況です。今はもう少し進んでいます。
これから寒くなりますが、作業していただく方のがんばりをお願いいたします。 

 ≪居心地がいいとは≫
元気にやっている中学生ですが、どの生徒も心に悩みを抱えていることがあります。それは、なかなか打ち明けることはできません。勉強、人間関係、家庭のことなど、大人と同様に悩みを抱えているものです。
その中で毎日揺れ動くのが友達との関係の危うさです。ある一言が心に突き刺さり、それが何度か繰り返されることでそれまで我慢してきた小さな心が破裂してしまう、というようなことが起きてしまい心を閉ざしてしまうことなどがあります。例えば、消しゴムを貸してと言われしばらく返してもらえなかったということがあり、その後宿題を忘れた日があって「なんでしてこないの。」と言われ、片づけをしていて次の授業に遅れた時に「さぼっている。」と言われ、そのようなことがきっかけとなって学校へ行きたくないと思ってしまうようなことです。
 これは作り話ですが、言う方にとげがある場合も少なくありません。家庭でむしゃくしゃすることを抱えて登校してきた日は、友達の何気ない行動へ向けた発言に悪意が入る可能性が高くなります。学校生活と家庭生活とは切り離せるものではありません。学校で落ち着いた生活を送るためには、落ち着いた家庭生活を過ごすことが大切です。反対に学校が楽しいと家庭でも気分良く過ごすことができます。厳しい環境の方が鍛えられてよいと言われる方がありますが、厳しさの内側に温かさと見守りがあって心が育ちます。それがないと心が荒れ、生活が乱れていきます。安心して過ごせる居心地のいい学級、学校を作っていこうと常に考えています。御家庭で気がかりなことがあれば、早めに御相談いただき協力して解決していきましょう。