望ましい家庭教育の在り方 文化祭では,バザーやカレーづくり,体験コーナー,講演会 等にPTA役員様はじめ大変多くの方々にお世話になりありがとうございました。おかげさまで,3年生を中心に生徒たちが活躍し,合唱もステージ発表もパネルも大変素晴らしいものになりました。パネルの制作には,毎日朝早く来て夕方は遅くまで,また土曜日や日曜日まで熱心に制作に打ち込んでいました。この姿勢が大変嬉しいものでした。午後の体験コーナーや生徒会企画も全員が楽しんで参加できていました。落ち着いた心に残る文化祭になりました。充実した幸せな1日でした。 一方,その文化祭の中でPTAの教育講演会が開催されました。「望ましい家庭教育の在り方」という演題で,小浜警察署スクールサポーターの若新一雄さんに講演をしていただきました。参加されたみなさん方からは,大変素晴らしい講演であったとの感想が寄せられました。 そこで,その講演を振り返ってみますと,まず『前向き,肯定的に生きる』ことが大切である。例えば60%できたときに,日本人は子どもに「もっと頑張ろう」と言うそうですが,アメリカ人は「very good」と伝えるそうです。そして,家庭の中では「○○さんありがとう」という言葉を大切にしてほしい。こうした前向きで肯定的な姿勢が子どもたちの「家庭外での多くの試練を乗り越える」エネルギーとなると話されました。 また,子どもにつける力は『自立と共生』であり,決めた以上「自分で責任を持つ子ども」を育てることが大事である。さらに,我々はどうしても見えること(勉強や部活動,習い事等の成果)しか褒めない。大切なのは生きていくうえで大事な「根っこ」となる4つのさ(優しさ,温かさ,粘り強さ,がまん強さ)である。4つのさを賞賛できるようになってほしい。 次に,親の後ろ姿を見せることや親の得意技についての話がありました。親の後ろ姿では,講師の友人(父親)が毎日2時間机に向かい,言葉ではなく態度で我が子を教育した話があり,親の得意技については,父親から習ったハーモニカの実演を交えて話をしていただきました。この中で,子どもと一緒に活動(働く)しながら過ごす時間の大切さを教えていただきました。 その後,パネルディスカッションに移り,小西純子さんから我が家の3原則,「①あいさつ ②困っている人には力を貸す ③自分で使ったものは必ず片付ける」を大切にしてこられたお話がありました。洗濯やトイレそうじの分担のことについても触れられ,「子どもも大事なパートナー」であることを話されました。ここでは,子どものしなければならないことを親がとってしまわないで,任せることの大切さを学びました。また,『あいさつ』は親子のつながりであり家庭で大事にしなければならないことであると強調されました。あいさつは人と人とを結びつける心の架け橋であり,あいさつをすると脳が活性化され,学力や運動能力の向上につながると言われています。…… まだまだ書ききれないことが沢山ありますが,多くのことを考える時間となりました。 |