2015年11月2日月曜日

平成27年度大飯中だより 11月号

 ≪登下校の様子から≫
朝晩が寒いと感じる日が増え、日の暮れがめっきり早まってきました。朝に本郷小学校グラウンドそばの「みのりの橋」付近の西街道を横断する時の様子を見ることがあります。丁度通勤ラッシュ時に重なるので、高浜方面からと小浜方面からとの車が集中し、信号で込み合う時間です。本郷方面から自転車通学の生徒がやってくるわけですが、両方からの車が止まり安全を確認しタイミングよく横断をしています。止まっていただいたお礼の気持ちを軽く会釈で返す生徒が多く見られます。本郷小学校の児童も対面から歩いてきていますので、十分気を付けて横断して欲しいと願っています。
18:00の下校時は、既に暗くなっています。下校時は、毎日要所に教員が出向き安全確保と指導を行っています。私も外へ出て、帰りの生徒に「気を付けてー。」と声をかけますと、「はい。」と返事が返ってくる生徒もいます。今年の5月に自転車と車の接触事故が起きました。大事にならずに済んだので良かったですが、常に一旦停止や安全確認、一列厳守で自転車の安全運転に心がけ事故にあわないよう、御家庭でも声をかけていただき、家族で交通安全に努めていただくようお願いいたします。

誰もが自分の考えを言い合える学級を目指しています。
 ≪自分の考えや思いを伝えること≫
生徒に役割を決め取り組ませると、しっかりとその仕事を果たすことができています。その中でも、人前で話すことを含む内容であってもしっかりできていると思います。文化祭フィナーレのキャンドルサービスで、文化祭を通して自分が思ったことをステージ上でしっかりと語ることができていました。単に「楽しかった。面白かった。」内容ではなく、今日までの過程や何が自分にとって価値あることだったのかに触れ、更にクラスの仲間や学校全体に感謝していることなど、さすが中学生と思わせる素晴らしい発言が相次ぎました。堂々としていて大変立派に思いました。しかし、授業中を見てみると先生の問いかけに挙手をして発言をする子が少ないこと、また、指名されて発言しているのですが、声が小さく教室のみんなに伝えようとする態度が見られないことなどが課題です。
学習のある課題に対して自分の考えを持つ、それをみんなに聞いてもらい他の生徒がさらに自分の考えを重ねていく。みんなで学んでいくことができるのが教室です。不十分な発言の方がみんなで考えるきっかけを与えてくれるので、価値ある発言ととらえています。学級や生徒会で学校生活をよくするために、どうするとよいかを話し合うことがあります。1人の発言からアイデアをもらい、それを否定せず発展的に考えを出し合い、よりよい内容にしていくために話し合いで探っていくという手法は、企業や教員の間でも使っている方法です。
〇人間関係をギクシャクさせない表現力
自分のとった行動の真意が相手に理解されず、言葉でうまく伝えられないとさらに誤解を招いてしまうことが生徒の中で起きています。まず、「ごめんなさい」や「ありがとう」を先に出し、素直に自分の思いを伝えれば必ず相手に伝わるものです。いさかいを言葉で解決をして欲しいです。
 〇社会で自分らしく生きていくための表現力
現代社会では自分の考えや意見をはっきり表明することが求められる時代になってきています。1人の考えをきっかけに新たな気づきが生まれ、職場の改善につなげていくことができます。自分の考えを根拠を示し相手に説明できる力、中学校段階はその力をつけるための練習期に入っています。生徒と会話をしていてしっかりしている子だと感じる生徒は、自分の考えを持っていてそれを説明できる生徒です。そんな生徒は将来への意欲と目的を持っている気がします。

学校では、生徒の表現力を向上させる授業の工夫を行っています。自分の考えを持つために必要な知識技能の習得、表現の方法、表現し交流することができる場などの工夫を行っています。こうすることでより授業が分かり学力が高まるだろうという考えのもと教員は努力を重ねています。