2014年3月3日月曜日

大飯中だより 3月号 『校長の言葉』

                                  春間近

  桃の節句を迎えて頬を打つ風も徐々に優しくなり、春の訪れが間近かなと感じられる今日この頃です。本校では現在、11日(火)の卒業式に向けて準備を始めたところです。また,24日(月)には修了式を行いますので、各学年とも修了と進級に向けて総仕上げをしているところです。時間は誰にでも公平にやって来て、やがて過ぎ去っていきます。時間は使い方でその価値が随分と変わりますので、そのとき・そのときを大切にしながら過ごしたいものです。生徒一人一人には、一年間を振り返り自己の成長したところを実感しながら、一日一日を有意義に過ごしてほしいと願っています。
   さて、インフルエンザの流行期に入っており、本校でも先週1年1組を学級閉鎖にせざるを得ませんでした。改めてインフルエンザの感染防止のために、御家庭でも手洗いやうがい、咳エチケット(咳が出る場合のマスク着用)などを徹底していただくとともに、お子さんに発熱等の体調不良がある場合は、無理をせずに登校を控え、速やかに医療機関を受診する等の対応をお願いします。特に、高校受験を目前に控えている3年生にはくれぐれも健康管理を呼びかけていただくようお願いします。
   また、先週はPM2.5が偏西風に乗って中国から日本に多く飛来し、今後も懸念されています。PM2.5は、工場からの廃棄物や自動車の排気ガス等に多く含まれる有害物質で、我が国でも高度経済成長期に大気汚染物質として問題視され規制が行われてきました。その粒子は、大気中の浮遊粒子の中でも特に小さく、呼吸器系の奥深くまで入りやすいことから、喘息や気管支炎、肺がん等のリスクが高まり、健康に悪影響を及ぼすと言われています。先週26日には県内全域でその測定値が高くなり注意喚起の発令がなされました。本校でも25日と26日はその測定値が高いことや煙霧が見られたことを考慮し、屋外での生徒の運動を控えたり、マスク着用を呼びかけたりするなどの対応をしました。当面、御家庭でも学校が休みの日などにはお子さんに注意を呼びかけていただくようお願いします。
   さて、本年度の本校の教育活動を評価し次年度の教育活動に活かすため、スクールプランに基づき設問項目を焦点化して、生徒・保護者・教職員の三者を対象にしたアンケートを過日実施させていただきました。保護者の皆さんには、お忙しい中、御協力をいただきありがとうございました。生徒が自己実現のために意欲的に学ぶ活気に満ちた学校を目指して、それに少しでも近づこうと全教職員が一年間努めてきたところです。それについては、生徒一人一人にとって学校生活の基礎集団である学級が自分にとって居心地が良いかどうかが重要なポイントになると思います。それに関する設問項目で肯定的評価をした生徒の割合は93%、保護者の皆さんは86.3%、教職員は75%でした。概ね満足できる結果が出ていると思いますが、生徒の7%は否定的な回答をしているのが気がかりです。教職員の自己評価が生徒や保護者のそれに比べ低いのは、そのような生徒に対しての取組が十分であったかどうかという点で厳しく自己を振り返っているのだと受け止めています。今後の取組を更に充実させていきたいと思います。
   本年度はまだ1ヶ月弱残されていますが、保護者や地域の皆様には一年間、本校の教育に特段の御理解と御協力をいただき心からお礼を申し上げます。