2014年2月3日月曜日
大飯中だより 2月号 『校長の言葉』
酷寒の季節に
暦の上では一年で最も寒い時期ですが、県内は例年より積雪が少なく、また日照時間も長く感じられ、比較的穏やかな日が続いています。しかし、インフルエンザの流行が心配される時期に入っており、県では先月29日にインフルエンザ注意報が発令されました。近隣で学級閉鎖の措置をとった学校も出始めています。その流行を防ぐためには、ウイルスを体内に侵入させないことや周囲にうつさないよう一人一人が気をつけることが重要です。手洗い、うがい、マスク着用、咳エチケット等々、家庭でもお子さんに呼びかけてくださいますようお願いします。
さて、現在は高校受験のシーズンに入っており、受験生である3年生の表情からは緊張感と不安感が伝わってきます。「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がありますが、今はひたすら自分の力を信じて、健康管理を怠ることなく一所懸命に努力をすることに尽きると思います。受験生には当面する入試を無事突破して自分の進路を切り拓いてほしいと心から願っています。
ところで、全国学力・学習状況調査で、基本的生活習慣の定着度や朝食摂取の有無、家庭での親子の会話、読書量等と学力の相関関係が分析され、それらが学力に大きな影響を及ぼしていることが既に明らかにされています。それに加え、「PTAや地域の人がよく関わる学校ほど、子どもの学力が高い」という興味深い結果も出ています。これは少し考えれば至極当然の結果だと受け取れます。PTAや地域の方が学校教育に関心を持ち、子どもたちの健全な成長を願う環境ならば、子どもたちの豊かな心が育ち、それが学力に結びつくというのは容易に理解できることです。
本校では、PTAや地域の方にいろいろな面で御協力をいただき、とても有り難く思っている次第です。PTAの方には、親子ふれあい校地除草、校内体育大会への協力、校内文化祭でのふれあいバザー・まごころバザー等々で大変お世話になりました。地域の方には、2年生の職場体験、3年生の福祉施設や保育所訪問・交流活動、校内文化祭における体験コーナーでの講師等々で随分とお世話になりました。おおい町の特産物を活用した伝承料理教室や魚さばき体験を実施する際にもお世話になっていますし、そのほかにも多くの面で御協力を得ています。
生徒が保護者や地域の方々との交流の中で人の温かさや厳しさに触れたり、地域の職場や仕事を体験的に学んだりすることは、豊かな心を育むうえでとても意義深いことだと考えています。また、学校にお越しいただいた方々の技術や思いに触れることにより、地域の人々への感謝の気持ちや地域社会への愛着等も育まれるものと考えています。
学校教育は今後一層家庭や地域との連携が重要になってくるものと思いますので、御理解と御協力をお願いしたいと思います。