理科の時間にはすべてのクラスで金環日食のしくみについて説明し、25年ぶりとなる金環日食への興味づけを行いました。
しかし、観察の注意点を知らなかったり,守らなかったりすると,目を傷めたり失明したりする重大な事故につながるので,以下の点に注意するように指導しました。
◎金環食など,大きくかけているときでも危険
・金環食など太陽が大きくかけている状態でも,見えている一部分からの光線が非常に強いため,太陽を直接見るのは危険です。そもそも,適切な観察道具がなければかけている様子はわかりません。
◎まぶしくなくても危険
・太陽は,紫外線,可視光線,赤外線など様々な種類の光線を発しています。そのうち,可視光線のみが人の目にみえる「まぶしい」光となります。
・「まぶしいけれど何とか見える」などと無理に見ようとすることはもちろん,黒いフィルターなどを使って,見た目には「まぶしくない」状態にしたとしても,可視光線以外の光線が目に入ってしまい危険です。
・すべての種類の光線をしっかり減光する太陽観察用の器具を使いましょう。
日食の起きる時間帯がちょうど通学時間帯なので,ついつい見たくなると思います。しかし,それにより目を傷めてしまったり,よそ見をしていて事故を起こしてしまったりしては大変です。安全な場所できちんとした観察方法での観察をしましょう。