涼しいくらいでしたが天気に恵まれ運動しやすい環境の中で、生徒にとって精一杯の満足した1日になったのではないかと思っています。たくさんの保護者の方に来ていただき、温かい声援を最後まで送っていただきました。頑張っている姿を見せることができたことは、生徒にとって大きな励みとなりました。なんと言っても親や家族の応援が一番です。ありがとうございました。
生徒会執行部のパフォーマンスでスタートした今年の『本気祭 ~全校総活躍~』の体育大会は、テーマの趣旨通りの真剣さ、元気さ、面白さ、意外さ、団結力が存分に発揮された大会となりました。3年生の持ち味が十分に生かされ、それぞれのチームが個性あるまとまりを作り出し、特に色別演技は、テーマに沿ったアイデアと工夫と演技が素晴らしく、かつてないほどのどの色も甲乙つけがたい仕上がりでした。中学生が真剣に演じる姿には、それだけで心に響いてきましたし、すごく伝わってくるものがありました。リーダーとなった3年生がアイデアを出し合い、何度も修正しながら練習を重ねていく過程には、たくさんの苦労があったに違いありません。
大会の2週間ほど前から本格的に練習が始まりました。練習がうまくいかず落ち込んだり、計画が不十分なため練習を中断したり、先生に助けてもらったり、励ましあい常に笑顔で頑張ったりと、それぞれのチームの活動には山や谷がありました。そんな中で前向きに「がんばろう」と声をかけあったり、支えたり、励ましたり、リードしたりする生徒がいます。集団として困難に立ち向かった時、どう乗り越えていくかが試されます。「本気になって自分を出す」「本気になってみんなのために働く」ことの大切さに気が付き実行していく、多くの生徒はその経験を通し大きな成長が見られました。
競技種目の中でも3年生のムカデ競争では、3つの色が先にゴールを終えてあと1つの色がかなり離れて苦戦していました。そこで何をするのかと思ったら、ゴールしたチームが全員肩を繋いで長いムカデを作り、遅れているチームを迎えに行き、一緒にゴールを目指すという行動に出ました。そのユーモアある励ましにまた感動しました。素晴らしい仲間力のある3年生の姿を見せてくれました。今年の体育大会も生徒の大きな飛躍の一つの節目として、幕を閉じました。大会後の振り返りも行い、3年生からの思いは1・2年生に伝わりました。次は今の2年生が楽しみです。
本気でやりつくした後の笑顔は最高です! |
≪中学生の心の内は…≫
毎日の授業や部活動に一所懸命に打ち込んでいる生徒の姿があります。部活動では規律正しい集団行動ができ、元気な掛け声でランニングや挨拶が出来ていて素晴らしいと感じています。でも、心の内側では様々な思いを持ち不安を抱えているのも事実です。勉強ができない、友達と仲良くできない、学級が面白くない、部活の技術が上達しない、親からのテストへのプレッシャーが気になる、親から成績のことを強く言われる、家で叱られてばかり、やろうと思っているが行動が伴わない、自分の容姿が気になる等、中学生の時期には自分に自信がなく不安な気持ちになったり、イライラしたりすることが誰でもあることです。それを何かで発散させたり、軽くできる解消法を持っていたりすると乗り越えていけます。
しかし、子どもの外面の変化や行動にばかりを注意をしていると、『誰も分かってくれない。』という方向へ爆発する可能性もあります。誰か分かってくれる人がそばにいれば安心感があり、自分で気づき自分で解決方法を考え前向きに頑張っていく子に育っていくものです。その役割を果たすことができるのは親しかありません。子どもの変化に気づき、話を聞いてやり、どうしたらいいのかな、と一緒に受け止めていただくだけで落ち着きます。学校では担任以外でも誰でも相談できる体制を取っていますし、スクールカウンセラーにお願いすることもできます。心配なことがあればいつでも御相談ください。