面接練習を通して思うこと
「1年の計は元旦にあり」といわれていますが、早いもので平成25年も1ヶ月が過ぎてしまいました。いよいよ2月13日からは県立高校一般入試の願書提出が始まります。受験シーズンが本格的にやってまいりました。受験生の皆さんには、3月7日・8日に行われる入学試験に向けて最後まであきらめずに全力でがんばってほしいと思います。
ところで、私の中学生時代には高校入試に面接はありませんでした。大学入試でも筆記のみで、社会人になる4年生の秋に初めて就職試験で面接を受けました。
今でも冷や汗が出るぐらい当時のことが目に浮かびます。ある面接官からの「なぜ北極と南極でオーロラが見えるのですか」という質問は一生忘れることができません。私は、答えることができず、その夜下宿で友達とやけ酒を飲んだものです。
完全に落ちたと思った翌日、下宿先に1次面接合格という電報が届きました。当時は今のようなメールは無く、緊急の場合電報が使われていました。どうして自分が合格できたのか理解できないまま、その後も何社かの面接を受けました。
面接は不思議なもので、自分がうまく答えられたという場合はだめで、その逆もあったりしてどのように判定されているのかわからないという体験をしました。でも、この多くの面接を経験したことが自分の人生のターニングポイントであったことは間違いありません。自分の知識の浅はかさに気づくことができましたし、動機がしっかりしているかどうかが大きな決め手になることも学びました。
今、生徒の面接練習に参加しています。「なぜ○○高校に入学したいのですか」という最も簡単で大切な質問を最初にすることにしていますが、答え方1つとってもどこまで深く考えているかがわかります。面接は自分をアピールするだけでなく、これまで身につけた知識・思考力・判断力を総合的に表現するものであるということを生徒に伝えています。これから先、試験方法が色々変わっても面接が無くなることはないでしょう。逆にますます重要になると思われます。生徒には、面接を通して自分をしっかり表現できる人になってほしいと願っています。